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部分リフォームとガス機器交換を組み合わせる方法

生活に直結するガス機器は10年単位で更新が必要。段階的に「必要な所から賢く手当て」しながら、良い設備を長く使うことで居住満足を高める考え方を解説します

目次

部分的な修繕・取替のメリット

給湯器が突然動かない、コンロの火力が不安定、レンジフードの吸い込みが弱い──。こうした故障は暮らしに直結します。そこで有効なのが、寿命の近い設備から順に更新する「部分リフォーム+ガス機器交換」です。大規模改修を一度に行うよりも費用を段階的に配分でき、生活負担も軽減できます。

例えば給湯器交換はおおむね※機種や工事条件により変動30〜50万円、ビルトインコンロは10〜20万円程度。キッチン全体の改修が100万円以上になるケースと比べても、必要箇所に絞って改善できるのが特長です。さらに最新機器は省エネ・安全性能が向上しており、更新直後から快適性の向上を実感しやすいのも利点です。

デザインの統一感が課題になりやすい一方、計画を段階化すれば徐々に整えていけます。結論として、部分的な修繕・取替はコスト分散/即効性/最新性能の取り込みの三拍子がそろった現実解と言えます。

予算に応じたプランの立て方

優先順位を決める

まずは生活に直結する設備(給湯器・コンロ・トイレ)を第1優先に。デザイン・収納などの快適性向上は第2優先に回すと無理のない配分になります。

短期・中期・長期で段階設計

  • 短期(1〜3年):突発故障の修理や機器交換
  • 中期(3〜5年):キッチン・浴室など部分リフォーム
  • 長期(10年以上):外壁・屋根や間取り変更

段階化により一度の出費を抑え、住まいの価値を計画的に維持できます。同時に、同じ工区で一緒に替えると効率が良い部位(例:給湯器更新と浴室シャワー水栓更新)を見極めることも重要です。

「必要」と「希望」を切り分ける

安全・衛生・機能維持に不可欠な工事(必要)と、あると便利/気分が上がる改修(希望)を仕分けると、限られた予算で最大の効果が得られます。

水回り・キッチン・給湯器の連動性

給湯器はキッチン・浴室・洗面に給湯する「要」。機器選定と号数設定は、同時使用時の温度安定や家事動線の快適性に直結します。追い焚きや浴室暖房乾燥機といった将来の追加設備を見越して、互換性の高い機種を選ぶと後工程がスムーズです。

キッチンでは、ビルトインコンロ/レンジフード/水栓の3点は同時更新が効率的。ダクトや配管の取り回しを一度で最適化でき、見た目の統一感も高まります。設備を個別に見ず、連動するシステムとして設計するのがコツです。

生涯取替回数から見る住宅設備の考え方

住宅は長く住むほど、設備は寿命ごとに交換が必要です。60年居住を仮定した目安を示します(実際の寿命は使用条件・設置環境で変動)。

設備の場所・機器一般的な寿命生涯取替回数の目安(60年)特徴
給湯器(ガス)10〜15年4〜6回光熱費・安全性に直結。号数・設置位置が使い勝手を左右。
ガスコンロ約10年5〜6回使用頻度が高く、安全性と清掃性の観点から定期更新が望ましい。
レンジフード約15年3〜4回吸引力の低下や騒音増が交換サイン。ダクト状態も併せて点検。
システムキッチン本体20〜25年2〜3回ワークトップ素材や収納設計で体感寿命が変化。大物は良い物を長く。
ユニットバス20〜25年2〜3回防水・断熱・清掃性の進化が大。換気計画と併せて更新。
トイレ(便器+タンク)15〜20年3〜4回節水・清掃性の進化が早い分野。床の下地状態も要点検。
洗面化粧台15〜20年3〜4回水栓・排水劣化が起点。収納の見直し効果が高い。
床暖房(温水式)約20年2〜3回配管は長寿命傾向。熱源機のライフサイクル管理が鍵。

給湯器やコンロのように寿命が短い機器はこまめに、浴室やキッチンのように大掛かりな設備は良い物を選んで長く使う。この切り分けが、満足度と総コストの両面で合理的です。

一度に工事することで得られるコスト削減

工事を分けると都度「人件費・搬入費・仮設費用」が発生します。同一エリアの設備更新は可能な限り同時施工にまとめ、共通コストを圧縮しましょう。工期短縮により生活制限の期間も1回で済み、家族のストレス軽減にもつながります。

例:給湯器更新と同時に浴室のシャワー水栓・追い焚き配管更新/キッチンではコンロ・レンジフード・水栓を同時交換、など。

実際のプラン例と費用感

プラン1:給湯器交換+浴室水栓交換

概算合計:約42万円(給湯器24号フルオート:約35万円/浴室水栓:約5万円 ほか)

プラン2:ビルトインコンロ+レンジフード+キッチン水栓

概算合計:約38万円(コンロ中位モデル:約18万円/レンジフード:約12万円/水栓:約4万円 ほか)

プラン3:給湯器交換+浴室暖房乾燥機+ユニットバス更新

概算合計:約150万円(給湯器暖房機能付:約45万円/浴室暖房乾燥機:約12万円/ユニットバス標準モデル:約90万円 ほか)

※上記は一般的な目安です。実際の費用は住戸条件(配管・ダクト・電気容量・下地)や選定機種、同時施工の範囲により変動します。

まとめ

部分リフォームとガス機器交換の組み合わせは、コスト分散・即効性・計画性で優れた住まいのメンテナンス手法です。設備は10年単位で更新が必要――だからこそ、短命な機器は適切に更新し、浴室・キッチンなどの大物は良い物を選んで長く使う。この発想が居住満足と総コスト最適化の鍵になります。

まずは現在の不具合や不満を棚卸しし、短期・中期・長期の段階計画に落とし込みましょう。必要箇所から丁寧に整えていくことで、暮らしは着実にアップデートできます。

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